入浴後に体温はどう変わる?入浴後に快適な睡眠がとれる入浴方法5選もご紹介 - 《公式》alpoca(アルポカ)
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入浴後に体温はどう変わる?入浴後に快適な睡眠がとれる入浴方法5選もご紹介

     

そもそも体温とは?

そもそも体温とは、体の温度のことです。人の身体は、測る部位によって体温が異なりますが、体の中心部は、脳や臓器などの身体の大切な部位を守るために、温度が安定しています。

しかし、手足や顔などは、環境や季節などの外気温などによる影響が大きく、安定していません。そのため、体温を測る際は、体の中心部の温度が反映され体にも負担が少ない、わき、口、耳などの場所で測定します。

平熱とは?

平熱とは、温度が22.7~24.4℃に保たれた室内で、適切な服装をし、空腹時ではない健康な状態で測った時の体温を指します。

そのため、室温が低いところや高いところで測ったものは平熱とは言えず、入浴や運動後1時間以内や飲食や喫煙後20分以内も平熱とは言えません。

体温の正しい測り方

ここでは、ワキの下で測る体温計と耳式体温計を例にして、体温の正しい測り方をご紹介します。ワキで測る場合と耳式体温計で測る場合は、測り方が異なります。

まず、ワキの下で測る場合は、斜め下から上に差し込むようにワキの中央部分に体温計を入れ、そのまま動かないようにして測ります。

一方、耳式体温計の場合は、耳の上部を少し後方に引っ張り、耳の穴をまっすぐにして、体温計の先端を耳の穴にまっすぐ差し込むようにします。先端を何度か動かし固定できたら、ボタンを押して測定します。

ワキの下で測る

ワキの下で測る時には、斜め下からワキに体温計を差し込んで測ります。

上半身に対して30度くらいの角度になるように体温計を差し込み、ワキをしっかり閉じた状態でじっと待ちます。実測式なら10分程度、予測式なら平均20秒~30秒後に音が鳴るまで、安静にして体温を測ります。

耳式体温計で測る

耳式体温計は、電源を入れ「℃」の表示が出てから、先端を耳の中に入れます。耳の中に入れたまま測定スイッチを押し、ピッという音が鳴ったら測定完了です。

このとき、先端を耳の中で左右に動かすと、一番高い体温が記憶されます。

また、耳の中に入れる際に、耳の上部を後方に少し引っ張りながら穴に入れると、耳の穴がまっすぐになり、入れやすくなります。

入浴後の体温はどうなる?

ここまで、普段の生活の中での体温について見て来ましたが、入浴後の体温はどうなるのでしょうか。

入浴では、体の深部までしっかり温まることで血管が拡張し体温が上がるため、熱が放散されやすい状況になります。

特に、入浴直後は体の表面温度が上がり、必要以上に熱が放散されて汗が出るため、体温は徐々に下がっていきます。

さらに時間が経ち、体温が下がってくると汗も冷たくなるため、体は冷えていきます。

入浴後の体温変化と睡眠のメカニズム

ここからは、入浴後の体温変化と睡眠のメカニズムについて見て行きましょう。

先述のとおり、入浴中に温まった体は、血管が拡張し体温が上昇します。それと同時に熱が外に逃げやすい状態になっているため、時間が経つにつれて、徐々に体温は下がります。

人間の身体には、体温が下がると自然に眠気が出るメカニズムがあるので、入浴後体温が下がってくると眠くなるのは自然な現象と言えます。

入浴後に快適な睡眠がとれるおすすめの入浴方法6選

ここでは、入浴後に快適な睡眠がとれるおすすめの入浴方法をご紹介します。

以下にご紹介する6つの方法は、どれもすぐに実践できることなので、自分に合う方法を試してみましょう。

おすすめの入浴方法1:入浴は眠る1~2時間前に済ませる

おすすめの入浴方法1つ目は、眠る1~2時間前に入浴を済ませることです。人間の体には体温が下がってくると眠くなるメカニズムがあります。

入浴してしっかり体が温まると、1~2時間後に体温が下がり、そのタイミングで眠気が誘発されます。

適切な時間帯に入浴をすることで自然な眠りにつくことができますので、眠る時間から逆算して入浴するのがおすすめです。

おすすめの入浴方法2:お湯の温度は40~42度前後がよい

おすすめの入浴方法2つ目は、お湯の温度を40~42度前後にすることです。

お湯の温度が40度前後の場合は、副交感神経が優位に働くためリラックスでき、体も心もリラックスすることで快適な睡眠につながります。

熱いお湯は体によくない?

では、熱いお湯は体によくないということでしょうか。

43度以上の熱いお湯は、使い方によっては、有効的に体に働きかけます。交感神経が優位になるので、朝起きてすぐの入浴であれば、目覚めが早くなり、頭も働きやすくなります。

また、気分転換をして元気に活動したいときなどにはおすすめです。

ただし、5分以上の長湯は体に負担をかけることになるのでおすすめできません。熱いお湯は体に悪いというわけではなく、使い方がとても大切です。

おすすめの入浴方法3:冷温交代入浴で血流を改善する

おすすめの入浴方法3つ目は、冷温交代入浴で血流を改善することです。

この「冷温交代入浴」は、疲労をやわらげてくれる入浴法です。お湯で体を温めて血管を拡張させ、次に冷たい水をかけて血管を収縮させることを繰り返し行うと、血流がよくなり疲労物質が減ると言われています。

最初は無理をせず、少し冷ための水を使いましょう。そして、最初から全身に水をかけるのではなく、初めは足もとだけに水をかけ、徐々にかける部分を広げて行くなどの工夫をしましょう。

おすすめの入浴方法4:入浴時間は10~15分程度にする

おすすめの入浴方法4つ目は、入浴時間は10~15分程度にすることです。軽い疲労感と入浴後の体温の変化の働きで、深い眠りをもたらしてくれるのが、効果的な入浴です。

しかし、入浴時間が長くなると、疲労が出過ぎたり体が熱くなりすぎたりして、のぼせてしまいます。

心地よいと感じながら、少し汗が出る程度に温まるのが理想です。

おすすめの入浴方法5:肩までしっかり入浴する

おすすめの入浴方法5つ目は、肩までしっかり入浴することです。病気など全身でお湯につかれない時以外は、肩までしっかり入浴しましょう。

肩までしっかり入浴することで、体の深部まで短時間で温められます。特に女性は、男性と比べて脂肪が多いので、温まりにくいという性質があります。肩までお湯につかって、しっかりと温まりましょう。

おすすめの入浴方法6:入浴剤を活用する

おすすめの入浴方法6つ目は、入浴剤を活用することです。入浴剤には、体をじんわり温め、痛みや疲労をやわらげるという温浴効果を高めてくれる働きがあります。

入浴剤を使うと、お風呂に入ったあとの保温力や保湿力が高まり、湯冷めしにくくなります。

また、体がしっかり温まることで、体温もその後しっかり下がるので、自然と眠りにつきやすくなります。

入浴後の湯冷めとは?

ここでは、入浴後に湯冷めする原因と湯冷めを防ぐ方法についてご紹介していきます。

入浴後に湯冷めする原因は、入浴中に体の深部が温まることで体の表面温度が上がり、必要以上の熱を放散させるために汗をかいてしまうことです。汗が蒸発する時に、気化熱で体が冷えます。

湯冷めを防ぐためには、入浴後すぐに体や髪の水分を拭きとったら、髪をドライヤーで乾かしたり、体に保湿クリームを塗ったりして放熱を抑えましょう。

入浴後に湯冷めする原因

入浴後に湯冷めする原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

入浴後に体の表面温度が上がり、必要以上の熱を放散させるために汗が出ることで、気化熱として体の表面の熱が奪われて体温が下がるのは前述のとおりです。

湯上りは血行が良くなっているので、血管が拡張し熱が放散されやすい状況になっています。そのため、濡れた体や髪を放置していると熱が奪われやすい状態となります。

また、冷たいものを飲みすぎると体が冷えすぎてしまうため、湯冷めの原因となります。

入浴後の湯冷めを防ぐ方法

入浴後の湯冷めを防ぐ方法は、寝る直前にパジャマに着替えることです。

入浴後は血管が拡張し熱を放散しやすい状態になります。必要以上に高くなった熱を下げるため汗が出てきます。その汗が蒸発する際に、体の熱を奪い、体温が下がります。

湯冷めを防ぐ方法として、入浴後にはバスローブなどを着て、汗をよくふきとり、汗がおさまってから着替えることをおすすめします。また、体や髪についた水分は速やかに拭きとりましょう。

入浴後の体温変化を知り快適な睡眠がとれる入浴方法を知ろう

本記事では、入浴後の体温の変化についてご紹介しました。

入浴中は体の深部が温まり、入浴後は体の表面温度が上がるため、不必要な熱を放散させるために汗が出て体温が下がります。

人間の体は、体温が下がると眠くなるようにできているため、入浴後1~2時間後には自然に眠くなります。そのため、40~42度のお湯で心身リラックスができれば、快適な睡眠につながります。

入浴後の体温変化を知り、快適な睡眠がとれる入浴方法を知りましょう。

     

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