
「水」も摂りすぎると「毒」になる!?水毒セルフチェックとその解消法
「水毒」という言葉をご存知でしょうか?
今回の記事では、水毒と温活の関係性について、『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)を始めとしたさまざまなメディアで活躍している、温活ドクターの石原新菜先生に伺ったお話をもとに、「水毒について」「水毒の解消法」についてご紹介いたします。
水毒とは?
水毒とは、水が必要以上に体内に溜まって悪さをすること。
漢方では、アレルギーというのは全て水毒によるものだと言われています。
水分を摂りすぎた状態で、その水分が体外に排出されない状態だと、くしゃみや鼻水、涙として体外に出てくるのです。
例えば花粉症の症状は、まさに体に溜まった水毒を出している行為となります。
体のむくみも、体内に溜まった水、いわゆる水毒が原因です。
人の体は、約70-75%が水で出来ているとも言われる通り、水は人体にとってなくてはならない存在です。
しかし、不要に水を摂りすぎると、それは時として「毒」となります。それが「水毒」です。
水毒を解消するには、体に溜め込んでしまった余分な水を排出する必要があります。
食生活をはじめとする生活習慣を見直すことで改善できますので、下記のセルフチェックとともに、ご自身の生活を見直してみましょう。
もしかして水毒かも?水毒セルフチェック

水毒がどのようなものか、ご理解いただけましたでしょうか。
「水は1日2リットル飲む方がいい」という情報もありますが、「喉が乾いたな」と感じた時に水分補給をする程度で、体に必要な水分は摂れているのです。
それでは、自分は水毒になっていないか?気になる方も多いと思いますので、セルフチェックをご用意いたしました。ご自身の水毒チェックを行ってみてください。
<今すぐ出来る!水毒セルフチェック>
1、平熱が36℃以下
2、喉が乾きやすい
3、汗っかき
4、顔や身体がむくむ
5、舌の周りがギザギザしている
6、頬の内側を噛みやすい
7、気圧で頭が痛い、めまいがする
当てはまる項目はありましたか?
もう少し詳しくみてみましょう。
1.平熱が36℃以下
体温が36℃以下の方は、低体温にあたります。
低体温=代謝が低い状態となりますので、血液が体内をうまく循環せず、体内に水分が溜まりやすい状態となります。
日常的に体を温めて、代謝をあげるように心がけましょう。
2.喉が乾きやすい
喉が渇いて、何度も水分補給をすれば、水が体内に溢れ、水毒の状態になります。
味の濃い食事を控え、適度に運動して汗を流すなど、体内の水を循環させることが大切です。
3.汗っかき
運動をしているわけではないのに汗をかきやすいのは、身体の中に余分な水分が溜まっている証拠。
少し動いたり、歩いただけで汗をかく場合は、“水が溜まって体が冷えやすい状態という水毒の特徴でもあります。
4.顔や身体がむくむ
朝起きて顔がむくんでいたり、夕方足がパンパンになってしまう方も多いと思います。
体内の水分が排出できていないために、むくんでしまうのです。
5.舌の周りがギザギザしている
漢方の診察では必ず舌を見て、舌がむくんでいないかチェックするのだそう。
水毒の人は、舌がむくむのです。水毒が気になる方は、普段から自分の舌を見る習慣をつけてみてくださいね。
6.頬の内側を噛みやすい
水毒になると、口の中の粘膜がむくみます。すなわち、頬の内側を噛みやすくなります。
7.気圧で頭が痛い、めまいがする
梅雨時期に、頭が痛くなることがある方も多いと思います。
気圧低下かつ体に水分が多い時は、うまく体外に排出できず、溜まってしまっている状態。
体をできるだけ温めて、水(汗)を出すよう心がけましょう。
温活ドクター直伝!2週間で花粉症も改善「温活で水毒解消ルーティン」

水毒セルフチェックはいかがでしたか?
体に必要な「水」を摂りすぎると「毒」になるというのは驚きですよね。
そこで、水毒を解消するためのルーティンを温活ドクター石原先生に教えていただきました。
水毒は、「温活」をすることで解消出来ます。
1,必要以上に水分を摂らない
「喉が乾いたな」と感じた際に水分補給をするようにしましょう。
喉が乾いていないのに、無理に摂取する必要はありません。
水分には、コーヒーやお茶も含まれます。これらの飲みすぎにも、注意が必要です。
また、真水や緑茶、コーヒーは身体を冷やす飲み物なので、寝る前に何かを飲むなら白湯に生姜やシナモンをちょい足しする「ちょい足し白湯」がおすすめ。
2,汗をしっかりかいて「いらない水」出し!
身体に入れた水分は循環させて汗などでしっかり水出ししましょう。
シャワーで済ませている人は、湯船に浸かる習慣を取り入れるだけで、変化が出てきます。
しっかり汗をかき、体内の水を循環させましょう。
長く湯船に入るのが苦手な方は、「3・3・3入浴法」がおすすめ。
半身浴とは入浴法が真逆ですが、短時間で同じような効果を得られます。
333入浴法を続けると、汗腺が開きやすくなり、汗をかく代謝のいい体に変わります。
<3・3・3入浴法>
41〜42℃程度の熱いお風呂に短時間入り、休憩し、入り、を3回繰り返す入浴法。
①3分肩まで浸かる
②湯船から出て3分身体や髪の毛を洗う
※①と②を2回繰り返す
③最後に3分お湯に入る
3,生姜をしっかり摂る
生姜には、免疫力を高める効果の他、利尿作用や発汗作用があります。
熱を加えた生姜は、ショウガオールという成分により、血流を高めて、体を芯から温めてくれる効果があります。
生姜味噌汁 ・生姜紅茶 など、生姜は比較的どんな飲み物やお料理にも合うので、ご自身お好みの摂取方法で、生姜を日常生活に取り入れてみてくださいね。
水出ししながら体を芯から温めてくれる生姜は、ぜひ毎日摂取するようにしましょう。
温活ドクター石原先生のおすすめは、「生姜紅茶」。
生姜入りの紅茶は、体を温めて体内の余分な水分を排出してくれます。
甘みがほしいときは、「陰性食品」の白砂糖ではなく、「陽性食品」の黒砂糖を入れると体が冷えにくく、おすすめです。
4,花粉症に効くドリンクを飲む

新菜先生がおすすめするのは「あずき茶」。
あずきを炒ってあずきの成分を抽出したお茶です。サポニンという成分に利尿作用があり、小豆の赤いアントシアニンが血液をサラサラにしてくれます。
花粉症だけでなく、水毒からくるアレルギーも効果がありますので、ぜひ作ってみてください。
<あずき茶の効果>
炭水化物の代謝、むくみ対策、便秘解消、腸内環境改善、疲労回復、冷え性対策、免疫力の向上、貧血対策、脂肪の蓄積を抑える、利尿作用、抗酸化作用、発汗作用、イライラ緩和
<作り方>
材料:小豆大さじ4杯(60g)、水800cc
1.小豆を鍋で香りがでるまでる
2.水を加えて沸騰したら、20~30分かけて煮出す
3.ざるで濾して完成。
※冷蔵庫で保存し、2〜3日で使い切る
※煮出した後の小豆は、煮物やサラダ、お赤飯やデザートに活用
※小豆を食べる前には中に白い芯が残っていないかチェック
※食前に飲み、一日に450〜500ccの量を分けて飲む
まとめ

いかがでしたか?
水毒を解消するためには、温活がとても有効です。
今回は、「水毒解消のための温活ルーティン」をお届けいたしました。
他、「免疫力をアップさせる温活ルーティン」「お腹を整える腸温活ルーティン」もご用意しておりますので、ぜひみてみてください。
また、水毒に関する動画もYou Tubeにて配信しております。
ぜひ御覧ください。