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何日出ないと便秘?便秘の定義や種類とすぐに実践できる対策5つを紹介!

     

便秘になりやすい女性にとって、排便の悩みは重要な問題です。

とくに、普段よりも便秘が続けば、体調だけでなく「何日も排便が出ない」と不安になりやすいため、精神面にも悪影響を及ぼす可能性があります。

この記事では、便秘を改善したい人に向けて、意外と知られていない便秘の定義や原因、対策法について解説します。便秘で悩んでいる人は、参考にしてください。

何日出ないと「便秘」なの?便秘の定義とは

便秘の定義は、意外と知られていません。ここでは、便秘の定義や具体的な日数などについて解説します。

便秘の日数について

一般的に、4~5日排便がない状態や1週間に排便が3回未満の場合を便秘と呼ぶケースが多いです。しかし、便秘の定義に明確な日数は決められていません。日本消化器病学会の付属機関によって作成された便秘の診療ガイドラインによると、便秘とは「本来なら体外に排出するべき糞便を、十分量かつ快適に排出できない状態」と定義しています。

つまり、日数だけで便秘とは判断が難しいことがわかります。では、便秘かどうかを見極めるには、何をもって判断すればいいのでしょうか。

排便の期間や質で便秘かどうかが決まる

数日排便がない場合でも、本人が不快に感じていないのなら便秘に当てはまりません。重要なことは、排便がない期間よりも、排便後にスッキリした感覚があるかどうかです。たとえ毎日排便があっても、残便感や不快感があるなら便秘と判断できます。また、おなかが張る、排便時に痛みが伴うなどの症状を伴う場合は、便秘の可能性が高いです。 自分が便秘かどうかを見極める際は、排便後のスッキリ感があるか、排便時に不快感や痛みがないかなどに注目しましょう。

正常な排便は1日1回

1日に何回排便があれば、正常だといえるのでしょうか。食べたものを消化し、排便するまでの時間の目安は24時間です。そのため、1日1回排便があり、さらに排便後にスッキリした感覚があれば正常な排便といえるでしょう。

一般的な便に含まれる水分は約80%ですが、腸内に留まる時間が長いほど腸に水分が吸収されてしまいます。便の水分が70%以下にまで減少すると便が硬くなり、排便がしにくくなったり痛みを伴ったりする場合があります。

一般的に、理想とされる便の特徴は、黄色~茶褐色です。形状はバナナ状で2本分程度の量、硬すぎずゆるすぎない硬さで、あまり臭くありません。

便秘の原因とは

便秘の原因には、さまざまなものがあります。ここでは、代表的な原因について解説します。

食生活の乱れ

普段どのような食事をとっているかで、便秘になりやすいかどうかが決まります。食物繊維や水分が不足すると、正常な便が作られません。食物繊維が少なければ適度な硬さを保てなくなり、便はゆるくなります。一方、水分が不足すれば便が硬くなりすぎるため、排便時に痛みを伴います。

とくに、注意が必要な点は朝食を抜くことです。朝食はエネルギーや栄養の摂取だけが目的ではありません。朝食の摂取によって、腸が刺激されて体内の老廃物が排出されます。朝食を抜けば、本来ある排便機能が正常に働かなくなるため便秘が引き起こされてしまいます。

運動不足

運動不足による筋力低下が原因で、便秘が引き起こされる場合があります。排便時は腹筋の力が欠かせません。しかし、運動不足によって腹筋が衰えると、うまく排便ができなくなるため、便秘につながります。また、運動不足によってストレスが溜まれば、自律神経の乱れが引き金となって便秘になる場合があります。

とくに、デスクワークの時間が長い人や自動車通勤で普段から歩く機会が少ない人などは、積極的に運動をする時間を設けましょう。

病気

病気が原因で便秘になるケースもあります。大腸がんが原因の場合、初期段階では通常の便秘と何ら変わりはありません。自覚症状がほとんどないため、病気の存在に気づく人は少ないでしょう。

しかし、病状が悪化するとともに腸閉塞が引き起こされる可能性があります。 糖尿病が原因の場合は、便秘と下痢が長期間にわたって繰り返されるケースが多いです。便秘が続く期間が長い場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。

生理

便秘は、生理とも深い関わりがあり、生理前は便秘になるという人も少なくありません。排卵から生理が始まるまでの期間中は、「黄体ホルモン」と呼ばれる女性ホルモンが多く分泌されます。黄体ホルモンとは、妊娠に備えるために子宮の収縮を抑える役割があるホルモンです。

一方で、黄体ホルモンは大腸のぜん動運動を弱くする働きがあります。つまり、黄体ホルモンの作用によって、生理前は便秘になりやすい状態が作られてしまいます。

症状別!便秘4タイプ

便秘は、ダイエット性・弛緩性・直腸性・けいれん性の4種類に分けられます。それぞれの特徴について解説します。

ダイエット性便秘

ダイエット性便秘の原因は、食事量の低下による食物繊維の不足です。便の材料になる食物繊維が足りないために便秘が引き起こされてしまいます。さらに、腸内で悪玉菌や有害物質が発生すると代謝が落ちて太りやすくなるため、無理なダイエットを続けてしまうといった悪循環が繰り返されてしまいます。

弛緩性便秘

一般的に、弛緩性便秘は高齢者に多い便秘とされています。原因は、排便にかかわる筋力が低下するためです。腸のぜん動運動の力が弱まると便秘が引き起こされてしまいます。便意は感じるものの、残便感や不快感が残るケースが多いです。

直腸性便秘

直腸性便秘は、生活習慣の乱れによって直腸の動きが弱まるために引き起こされる便秘です。日常的に便意を我慢する人に多くみられます。通常は、便が直腸に送られると便意を感じてトイレに行きますが、我慢し続けると便意自体がなくなるため、便秘になってしまいます。

けいれん性便秘

けいれん性便秘は、ストレスを感じる人に多い便秘です。ストレスを感じると、自律神経に乱れが生じるため、腸の働きを弱めてしまいます。そのため、便秘だけでなく、下痢も繰り返される場合があります。

【要注意】受診すべき危険な便秘の特徴

通常の便秘の場合、便秘薬や浣腸などで解消できるケースがほとんどです。一方、排便の間隔が不規則かつ長期間にわたる便秘には注意が必要です。この場合、刺激性の便秘薬や浣腸を行っても解消されません。便秘以外に、以下の症状がみられる場合は、危険な便秘である可能性があります。

・おならが出ない
・強い腹痛がある
・嘔吐
・発熱
・おなかが張る
・1カ月以上便秘が続く など

上記の症状に思いあたる場合は、自己判断で便秘薬などを使用せず、最寄りの医療機関を受診しましょう。

何日も出ない便秘の改善策3つ

通常の便秘で、何日も排便が出ない場合の具体的な改善策を解説します。便秘が続いて辛いと感じる人は、試してみてください。

【改善策1】排便しやすい食生活を心掛ける

便秘に悩んでいる人が大人である場合は、1日に1.5~2.5Lの水分をとって便を柔らかくするよう心がけましょう。また、腸内環境を整えるためにも、発酵食品や食物繊維、ビフィズス菌・乳酸菌などを意識的に摂取する必要があります。食物繊維が豊富な食品として、ゴボウなどの野菜やキノコ類、海藻類が有効です。

食物繊維は水分を吸収すると膨らむため、水分と一緒に摂取すると効果的です。ただし、腸内環境の状態は人それぞれ異なるため、ビフィズス菌や乳酸菌を含む食品を摂取する場合は、さまざまな食品を試して自分にあったものを探すと良いでしょう。

【改善策2】運動やマッサージで排便しやすい体作りをする

運動は筋力の維持だけでなく、自律神経にも良い影響を与えます。ストレッチなどの軽い運動やおなかをマッサージするだけでも便秘を解消しやすくなります。たとえば、ウォーキングは自律神経を整えたい人におすすめです。ヨガはストレスや緊張の緩和のほか、血行促進によって腸のぜん動運動を促すため、便秘に効果的だといわれています。

また、入浴時にへそを中心にして時計回りにマッサージする方法も便秘に有効です。

【改善策3】生活リズムを整える

睡眠時間や排便の習慣化によって、生活リズムを整えることも大切です。たとえば、起床時間や就寝時間をルール化すれば、十分な睡眠をとりやすいでしょう。朝起きたら常温の水をコップ1杯飲み干し、腸のぜん動運動を促し、便意を感じたら我慢せずにトイレに行くようにします。便意がなくても毎食後にトイレに行くようにすると習慣化できます。

まとめ

便秘かどうかは日数だけでなく、排便時の不快感や痛み、排便後の残便感があるかどうかで判断できます。便秘の原因は人それぞれで異なるため、まずは上述した3つの改善策を参考にして規則正しい生活を目指しましょう。

     

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